「さあ、会議を始めるか」
「えっ、もう6時を過ぎてますけど」
「だからどうした?」
これらは残業の多い会社でよく聞かれる会話ですね。
まあ、午後6時から始まった会議が午後7時に終わればいいですが、
それが午後8時、9時、そして、連日となると、「止めてくれよ」、「堪えられない」、「今の環境から抜け出さないと…」
と転職を考えるようになってしまいます。
こういう環境にいる方にとっては、その転職先はホワイト企業であることが必須ですね。
「よし、転職だ」と面接周り?いやいや、その前に、転職に失敗しないため、
ホワイト企業とはどんなところか、特徴とそのメリットを企業側、従業員側の両面から分析してみましょう。
ホワイト企業の特徴
残業が少なく、有給休暇の取得率が高い
労使間では通常36協定や就業規則などで過度な時間の労働を禁じています。
ホワイト企業では、この協定、規則を守るため、
できる限り効率的で働きやすい環境作りを意識し、無駄な残業は推奨していません。
また、ホワイト企業は一般的な会社に比べ有給休暇が取得しやすいなどの特徴もあります。
そのため、社員全員に有給取得計画を立てさせたり、取得できない社員に対しては業務を調整するなど、
誰もが取りたいときに取得できる環境づくりを整えています。
福利厚生が充実している
多くの企業が実施している住宅手当や通勤手当などの他にも、誕生日休暇を設けたり、
結婚や出産などに対してお祝い金が給付される制度など、福利厚生が一般的な企業よりも充実している傾向があります。
給与が標準よりも高く、ボーナスなども定期的に支給される
人事考課は公正に行われ、その結果が給与アップとなりますし、
「よし、最高の売り上げだ」と業績目標達成を喜びますが、ホワイト企業では、
こうした業績をボーナスに反映させるのが、特長の1つです。
そして、単に高額だったり回数が多いだけでなく、きちんと支給日に払われるのがホワイト企業です。
言い方を変えれば、ホワイト企業は業績が良く、将来性も高いということでもあるのです。
多様な人材が活躍できる
ホワイト企業では、公平な男女比率や育休後の復職率の高いことなどの特長があると言われています。
女性や外国人管理職がいたり、割合や評価が平等であることなども、誰もが働きやすく活躍できるホワイト企業の特長でしょう。
こうした背景には、様々な働き方にも柔軟に対応し、様々な雇用形態や制度などを導入していると言うことがあります。
コンプライアンス遵守、研修も充実しており、離職率が低い
上記が揃っていても、「えっ、そんなことしていいの?」、「業績を上げるんだから、いいんだよ」
では、企業として健全ではありません。
ですから、ホワイト企業でコンプライアンスがしっかりと守られている、と言えなくてはなりません。
研修が充実
「学校を卒業したんだから、勉強はおさらば」では困ります。
世の中はダイナミックに動いています。そのため、入社時の研修はもちろんのこと、
中堅社員、そして幹部社員に至るまで、しっかりとした知識を身に付けてもらう必要があり、
研修制度の整備は必須であす。また、個々の社員のスキルアップを目的とした自己啓発支援も必要になります。
ホワイト企業ではこうした制度が充実しているのも大きな特徴です。
こうした環境があるからこそ、ホワイト企業では離職率が低く、定着率が高くなるのは必然です。
結果として良い人材が長く勤務することができるのです。
それでは、こうしたことは、企業側、従業員側、それぞれにとって、どんなメリットとなっているのでしょうか。
企業にとってのメリット
優秀な人材を確保しやすい
「ホワイト企業」であるということは、採用時の人事のセールストークとしては、最高の武器ですね。
「大丈夫だよ、うちは。サービス残業なんかありません」、
これは、新卒採用では効果がありますね。
「出産?ははは、育児休暇を取ればいいじゃない」となれば、女性も安心して勤められます。
また、管理者採用においても、過去にブラック企業に勤めた経験のある方も安心します。
企業のイメージアップに大きく寄与する
企業の発行するディスクロージャー誌には、財政面だけでなく、コンプライアインス重視を始め、
多様な人材雇用実績などを記載します。
また、上場企業はコーポレートガバナンスコードのコードの開示が義務付けられ、
コンプライアインス重視や、多様な人材雇用実績などの記載は必須となっております。
そのため、これらが十分に記載できると、非常に企業イメージがアップできます。
逆に、記載が不足すると、「もしかして、ブラック?」とあらぬ憶測を呼んでしまいます。
従業員にとってのメリット
長期的に安心して勤務できる
ホワイト企業は基本的に有給が取りやすかったり、フレキシブルな働き方を推奨しています。
人事なども積極的に有給消化を推奨し、リモートワークなど新しい働き方も取り入れつつ、効率的な業務の仕方を追及しています。
従業員として、安心して勤務できる要素が沢山あります。
福利厚生の待遇面でも優遇される
住宅手当や通勤手当などの他にも、誕生日休暇を設けたり、
結婚や出産などに対してお祝い金が給付される制度など、福利厚生が一般の企業良い手厚いのも大きなメリットです。
公正な処遇と、業績の給与やボーナスへの反映
成果に対する評価(給与・ボーナス)が明確です。
それに、業績は給与、ボーナスに明確に反映してくれますから、働きがいも違います。
充実した研修制度、そして自己啓発の奨励
企業も人も常に進歩しなくてはいけません。そのための研修制度や、
自己啓発の奨励があるということは、成長する機会があると言うことです。
まとめ
誰もが生き生きと働くことができ、積極的にコミュニケーションできる環境で働きたいですね。
これまで見てきましたように、「ホワイト企業」と言われる企業にはそういう風土があります。
だから、イノベーションも生まれやすくなるでしょう。
これから新たに社会人としてスタートするあなた、転職を考えているあなた、
企業選びには、この記事にあることをしっかり研究して、是非「ホワイト企業」に就職されることを切に願っています。